~髪の毛の耐久値のお話~
どーも鵜澤です。
今回は髪の強度と耐久値についてお話をしていこうかなと。今回は長いです。どうか最後までお付き合い願います笑
まず始めに
髪の強度について
まず最初に髪の強度ですが、一本の髪の毛を切るのに約150gの力が必要とされています。即ち、10本もあれば1,5Lのペットボトルも持ち上げられるということです(あくまで理論上なのでやろうとしないで下さい。痛いですからね)
100本で15㎏、1000本で150㎏、日本人にはおよそ10万本の髪があるとされているのでその髪の束を切るには15tの力が必要なんですね~。こう考えると実は髪の強度はかなり強いのがわかりますよね。
なぜそんなに強度があるのか、実は髪の毛は無数の細いたんぱく質の繊維が集まって出来ている細胞の塊なんです。細い糸一本ではすぐ切れても沢山まとめると切れないですよね。そういう原理です。
乾いている時は強いけど…??
これまでは乾いているドライ時のお話でした。しかし、ひとたび濡れてしまえば話は変わってきます。
僕たち美容師が常々言っている“濡れたままにしないでしっかり乾かしてください”というのにもきちんと理由があるんです。
ドライ時にはペットボトルを持ち上げられた髪の毛も、濡れた状態のままだと強度は急低下します。
髪の毛は“引っ張って離した時に元の長さまで戻ることが出来る降伏応力”という力があります。
水に濡れてしまうと髪の毛の内部にある結合の一部が切れてしまい、降伏応力はドライ時のおよそ40%以下に下がります。
つまり、
濡れている髪の毛は一番弱い状態といえるでしょう。
髪の毛が弱くなる理由
では髪の強度はどう減っていくのか、どうしたら弱っていくのかの説明をしていきましょう。
皆さん大丈夫ですか?眠くなってないですか?まだまだ続きますよ笑
髪の毛が弱くなる原因は沢山あります。例として上げるならば
- ・濡れたままにしておく
- ・タオルドライの時にガシガシ拭く
- ・紫外線
- ・ドライヤーやアイロン、コテ等の熱
等があげられます。まだありますけどね。
ここであれ?って気づいた方、察しがいいです。ヘアカラーやパーマ、ブリーチは?痛むでしょ??って思ってますよね!
もちろん痛みます。やり過ぎれば髪は死んでしまいます。
しかし!
先ほど上げた例は“強度”のお話。カラーリング等はまた別のお話。
実は“カラーやブリーチをした時は物理的にダメージはなく強度は落ちてない”
これ、衝撃ですよね~
簡単なお話、カラーやブリーチで内部にヒビ割れはおきるものの、強度には関係しておらず、むしろ日々のケアの怠りやアイロンやコテの当てすぎ等の要因の方が強度を落としてるんです。
とはいえ、ブリーチ等はヒビ割れを起こしていますので、繰り返せばヒビが大きくなりやがて耐久値は無くなりますのでご注意を。(ダメージはありますので、痛まない訳ではありません。)
しかし、日々の強度を落とす要因を1つ1つしっかりしていれば余計なダメージを与えずにブリーチやカラーリング等が出来るのです。
強度と耐久値の違いは??
結果千切れるなら変わらないじゃん!と思った方、正直に手上げて下さい。ご説明いたします。
分かりやすく説明するならば
- ・強度は髪の毛の表面
- ・耐久値は髪の毛の内部
って事ですね。
仮にブリーチやカラーをし過ぎても強度があれば千切れにくいですよっていうお話ですね。(限界がくれば千切れます。)
最後に…
日々のダメージ蓄積を抑えるならば
- ・髪はすぐに乾かす、濡れたままにしない
- ・タオルドライは擦らず優しく
- ・ドライヤーの前には洗い流さないトリートメントかヘアオイルをつける
- ・アイロンやコテは100~120℃の低温でやり、熱を当てすぎない
- ・定期的にサロンでのトリートメントをする
上記のことをしっかりやるだけでダメージはかなり抑えられるでしょう。
面倒くさいと思う方はいらっしゃると思います。自分も面倒です。
しかも、これだけやっていても髪というのは日々ダメージを負っていきます。
その中で髪を綺麗に保つのであれば上記をやりベストな髪の状態を作って美容室でのケアをしていただければ最良といえるでしょう。
しかし、お店でいくら綺麗にしてもホームケアを怠ってしまうと効果は弱まってしまいます。
なので最後にお伝えしたいのは、
サロンケアをした上でホームケアをしっかりとする!というところになります!
ラピッシュではリンケージというホームケア用のトリートメントがついたトリートメントや、髪のダメージを集中的に補修するインフェノム集中トリートメントなど様々なメニューがございますのでぜひ一度試してみてはいかがでしょうか!
はい!今回はかなり長いお話でした!
なにか気になる点や分からない事、こんなことを書いてほしい!等ありましたらコメント頂けると幸いです。
では今回はこれで!
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